うえはら内科クリニック 循環器内科・腎臓内科・放射線では、内科診療のみではなく、各種健康診断、がん検診、予防接種など、地域の健康増進・啓蒙にも力を入れています

生まれてくる赤ちゃんにとって非常に大切な検査ですので、パートナーと妊娠を考えている方は是非、行政のホームページ等も良くご覧になってご検討ください。

予約方法・費用

予約方法

  • 風しん抗体検査は予約不要ですので来院当日でも可能ですが、予約いただく方がスムーズです。
  • 初診の方は、Web予約「初診予約」でご予約いただき、「来院目的」欄に「風しん抗体検査」とご記載ください。
  • 大阪市の助成対象、国の助成対象(クーポン)でない場合は実費負担となってしまいますので、必要書類等よくお確かめください(ご不明点あればお気軽にお問い合わせください。)

必要書類
*「大阪市事業」「国の事業」の違いはページ下部をご参照ください。

  • 大阪市事業:身分証明書(年齢・居住地の確認)
    *男性の方は、配偶者の氏名を記載いただきます
  • 国の事業:クーポン券、身分証明書
    検査時点の住民票のある住所とクーポン券の住所が一致する必要があります

風しん抗体検査の内容・流れ

  • 風しん抗体検査は一般的な採血検査です。
  • 1週間後頃の再診で結果説明します。
  • 風疹ワクチン接種対象の場合、結果説明の1週間後以後に風疹ワクチン接種のご予約をお取りします。

風しん抗体検査費用

  • 大阪市事業:無料
  • 国の事業:無料

風疹ワクチン接種費用

  • 大阪市事業:無料もしくは2,000円(所得による)
    *窓口で一旦接種費用をお支払いいただきます
    *MRワクチン10,000円、風疹ワクチン6,700円
  • 国の事業:無料

*大阪市事業での接種の場合、一旦窓口で接種費用をお支払いいただいたのち、領収書等を基に大阪市へ接種費用の還付をご自身で申請いただく制度となっています。

参考:大阪市ホームページ
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000259598.html

概要

  • 妊娠初期に免疫のない母親が感染した風疹ウイルスが胎児に感染することで、胎児に先天性の障害が生じ得る。
  • 難聴、白内障、先天性心疾患(三徴)の他、様々な病態がある
  • 成人は、発熱・発疹・リンパ節腫脹(三徴)が特徴的だが、15~30%は症状がなく自身で気づかない不顕性感染となり、気づかないうちに男性から妊婦、妊婦から胎児という感染が成立する可能性がある
  • 小児期の予防接種を受けていても、抗体価が低下すると感染する可能性がある。
  • 先天性風しん症候群の発症予防のためには、妊婦・パートナーの両者が風しんの感染を予防することが重要です。

大阪市事業「先天性風しん症候群予防のための風しん抗体検査」

そのため大阪市では、

  • 妊娠を希望する女性
  • 妊娠を希望する女性の配偶者
  • 妊婦の配偶者
    配偶者:内縁関係を含みます

に対し、風しん抗体検査費用を助成しています。

測定した風疹抗体価が大阪市が設けた基準値を下回る場合、大阪市の助成で予防接種を受けることができます。

ただし下記に該当する男性は、大阪市の助成ではなく、下記の国としての事業の助成(地方自治体が発送する国からの助成クーポン券)を受けて検査を行うことになっていますので、ご注意ください。

参考:大阪府ホームページ
https://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/koutaikensa.html

国としての事業「風しん第5期定期接種(クーポン券事業)」

  • 40歳代、50歳代の男性へは、大阪市を介して風しん抗体検査のクーポン券が2022年3月末日に発送されています。
  • 紛失された方、2022年4月以降に大阪市へ転入された方は、大阪市保健所感染症対策課へお問い合わせいただくと、クーポン券の発送が受けられます。

参考:大阪市ホームページ
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000468014.html

参考:厚労省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html

昭和37年~53年度生まれの男性の方は、過去に公的に予防接種が行われていなかったため、小児期に予防接種を受けている他の年代の方よりも風疹に罹る危険性が高いと考えられます。この年代の男性のみなさんが風しん抗体検査を受け、抗体を持っていない方が風しんワクチンを受けることで、国全体での風しん流行の危険性が低減され、将来生まれてくる赤ちゃんに先天性風しん症候群が発症する危険性を減らすことが期待されています。

該当する男性の方は、パートナーが妊娠を検討しているかに関わらず、無料で風しん抗体検査を受けることができ、風しん抗体価が一定以下の場合は、無料で風しんワクチンの接種を受けることができます。

*大阪市事業と、国の事業では、風疹抗体価の陽性・陰性を判断する基準値が異なります。

風しんワクチンの接種

風疹ウイルスへの予防効果があるワクチンには、

  • 風疹ワクチン
  • 麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)

の2種類があります。

風疹ウイルスへの感染予防には風疹ワクチンで十分ですが、流通量が限られることや、風疹ウイルスの抗体価が低下している方は麻疹ウイルス抗体価も低下していることが多いこと、MRワクチンにすることで有害事象が増えることは無いと考えられていることなどから、大阪市でも麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)の接種が推奨されています。

注意)

  • MRワクチンは、すでに妊娠している女性は接種できません
    その場合もパートナーの男性は適応があれば接種できます。尚更のことご検討ください
  • MRワクチンを接種してから、約2か月は避妊する必要があります